2026年5月02日
このたび、消化器内視鏡分野の国際学術誌である Gastrointestinal Endoscopy(GIE)編集部より、 年間トップレビューアー(Top Reviewer)に選出されたとのご連絡をいただきました。
GIEとはどんな学術誌か
GIEは、アメリカ消化器内視鏡学会(ASGE)が発行する内視鏡専門誌です。 世界中の専門医から研究論文が投稿される、消化器内視鏡分野で国際的に権威ある学術誌の一つです。
今回の選出は、査読の件数だけでなく、レビューの内容や評価の質を総合的に判断して決定されるものです。 世界中の専門医が関わる中でこのような評価をいただけたことを、大変光栄に思っております。
以前にも同誌より月間の「Excellent Reviewer」に選出いただいたことがあり、 今回の年間表彰はそれに続く評価となります。
査読とは――医学研究の質を支える専門家の審査
査読とは、学術誌に投稿された研究論文に対して、 「研究の内容が正しいか」「医療の現場に役立つか」「結論の導き方が適切か」などを 専門家が審査する作業です。
表に出ることは少ない地道な仕事ですが、医学研究の信頼性を守り、 より良い医療の発展につながる重要な役割を担っています。
日々の診療と並行してこうした学術活動を続けてきた中で、このような評価をいただけたことを大変ありがたく思っております。 表彰は、2026年5月にシカゴで開催される Digestive Disease Week 2026(DDW)にて授与される予定です。 現地への出席はかないませんが、大変名誉なことと感じております。
当院の超音波内視鏡(EUS)による膵臓の精密検査
当院では、こうした学術活動を通じて得た最新の知見を、日々の診療に還元することを大切にしています。 特に膵臓疾患の診断においては、超音波内視鏡(EUS)を中心とした精密検査に力を入れています。
当院におけるEUS実績
- 2025年 EUS実施件数:430件
- EUS累計件数:2,000件(2026年2月時点)
膵臓は、おなかの超音波検査(腹部エコー)やCTでは見えにくい部位であることが多く、 早期の小さな変化を捉えるためにEUSのような精密検査が重要になるケースも少なくありません。
ただし、すべての方にEUSが必要なわけではありません。 症状、血液検査、腹部エコー、CT、MRIなどの結果を総合的に判断し、 「どの方に、どのタイミングで、どの検査を行うべきか」を見極めることが大切です。
こうした判断には、日々の診療経験とともに、国内外の最新の医学的知見を学び続ける姿勢が欠かせないと考えています。
地域のクリニックとして、最新の医療を患者さんへ
当院は地域のクリニックですが、大学病院や海外での診療経験、 そして現在も続けている国際的な学術活動を通じて、新しい知見を診療に取り入れることを重視しています。
今回の表彰はその一つのあらわれですが、こうした積み重ねが 患者さんに提供できる医療の質につながると考えています。
今後も、「見逃さない診断」と「納得できる医療」を大切にしながら、 一人ひとりの患者さんと向き合ってまいります。
引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
当院の超音波内視鏡(EUS)について
膵嚢胞・IPMN・膵管拡張などを指摘された方に対して、当院では必要に応じて超音波内視鏡(EUS)を用いた精密検査を行って います。
EUSの特徴や、MRI・CTとの違い、当院での検査内容については以下のページでご紹介しています。