2026年3月14日
はじめに
膵臓の腫瘍は、初期には症状がほとんどありません。
そのため、健康診断や膵がんドックで偶然見つかることが少なくありません。
今回は、当院の膵がんドック(MRI+超音波内視鏡)で発見された
膵神経内分泌腫瘍(Pancreatic Neuroendocrine Tumor:膵NET)の症例をご紹介します。
症例
70代男性。
自覚症状はなく、膵臓のチェックを目的に当院の膵がんドックを受けられました。
MRI検査
腹部MRI(MRCP)では、膵臓に明らかな異常は指摘されませんでした。

超音波内視鏡(EUS)
一方、超音波内視鏡検査(EUS)では
膵尾部に約10mmの小さな腫瘤を認めました。

画像所見から
膵神経内分泌腫瘍(膵NET)を第一に考えました。
その後の経過
患者さんのご希望もあり、大学病院へ紹介しました。
手術が行われ、
最終診断は
膵神経内分泌腫瘍(PanNET)G1でした。
膵NETとは
膵神経内分泌腫瘍(膵NET)は、膵臓にできる腫瘍の一種です。
膵がんとは異なるタイプの腫瘍で、
✔️ 比較的ゆっくり進行する
✔️ 小さいうちに見つかれば治療できる可能性が高い
という特徴があります。
しかし、
✔️ 症状が出にくい
✔️ 健康診断では見つかりにくい
ため、今回のように精密検査で偶然見つかるケースも少なくありません。
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今回の症例で重要な点は次の2つです。
① MRIでは異常が指摘されなかった
MRIは非常に優れた検査ですが、
小さな膵腫瘍は見つからないことがあります。
② EUSで10mmの腫瘍を発見
超音波内視鏡(EUS)は
膵臓を胃や十二指腸のすぐ近くから観察できるため、
数mmの小さな病変も発見できる可能性があります。
👉 EUSについて詳しくはこちら
膵がんドックの意義
当院の膵がんドックでは
🔹 MRI(MRCP)
🔹 超音波内視鏡(EUS)
を組み合わせて膵臓を詳しく調べます。
それぞれの検査には得意・不得意があるため、
両方を組み合わせることで診断精度を高めることができます。
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今回の症例も、
EUSを行ったことで発見できた腫瘍でした。
まとめ
膵臓の病気は、症状が出にくいため
早期発見のためには画像検査が重要です。
✔️ 膵のう胞を指摘されたことがある
✔️ 家族に膵がんの方がいる
✔️ 膵臓が気になっている
という方は、一度膵臓の精密検査をご検討ください。
当院では
MRIと超音波内視鏡を組み合わせた膵がんドックを行っています。
👉 膵がんドックの詳細はこちら

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