胆のう・胆管・膵臓
胆のう・胆管・膵臓
胆のう・胆管・膵臓の病気は、初期には症状が出にくく、健康診断や腹部エコー、CT・MRIなどで偶然見つかることがあります。
一方で、胆石、胆管結石、膵嚢胞、膵管拡張などの中には、経過観察でよいものから、詳しい検査や治療が必要なものまであります。
当院では、腹部エコー、血液検査、必要に応じてMRIや超音波内視鏡検査(EUS)を組み合わせ、胆のう・胆管・膵臓の異常を丁寧に評価しています。
以下のような所見を指摘された場合、追加検査や定期的な経過観察が必要になることがあります。
胆のう・胆管・膵臓の異常を指摘された方へ
「経過観察でよいのか」「精密検査が必要なのか」「どの検査を受ければよいのか」など、不安や疑問がある方はご相談ください。検査結果や紹介状、画像データがある場合は、受診時にお持ちください。
胆のう・胆管・膵臓の病気は、症状がわかりにくいことも多く、注意が必要です。以下のような症状がある場合は、お早めにご相談ください。
健康診断や他院での検査で次のような所見を指摘された方は、精密検査(超音波内視鏡検査:EUSやMRIなど)や経過観察が必要となることがあります。どうぞお気軽にご相談ください。
胆のう・胆管・膵臓の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。当院では、超音波検査(腹部エコー)・CT・MRI・内視鏡検査(EUS)などを組み合わせ、正確な診断とリスク評価を行っています。
「経過観察で良いのか?」「すぐに治療が必要か?」など、不安や疑問にも丁寧にお答えします。ご自身やご家族の健康管理のためにも、お気軽にご相談ください
胆管とは、肝臓で作られた「胆汁」という消化液が流れる管のことです。胆管は肝臓の中から始まり、小腸の一部である十二指腸まで続いています。
胆のうは、その胆管の途中にくっついている、洋ナシの形をした小さな臓器で、胆汁を一時的にためておく「貯蔵庫」のような役割をしています。
肝臓では1日に600〜1000mL(約1リットル)もの胆汁が作られており、私たちの消化を日々サポートしています。


肝臓で作られた胆汁は、まず胆管を通って胆のうに送られ、そこで濃縮されて蓄えられます。食事をすると胆のうがギュッと収縮して、濃縮された胆汁を再び胆管に戻し、十二指腸にある出口(十二指腸乳頭)から排出される仕組みになっています。
十二指腸乳頭から胆汁が流れ出ている様子
この胆汁は、食べ物に含まれる脂肪やたんぱく質の消化吸収を助ける重要な役割を果たしています。
胆汁は黄褐色をしており、便が茶色く見えるのはこの胆汁の色によるものです。
そのため、何らかの原因で胆汁の流れが滞ってしまうと、便に胆汁が混ざらず、白っぽい便になることがあります。
また胆汁が血液中に逆流すると、腎臓を通じて体の外に出されるため、尿の色が濃くなることもあります。
胆のうや胆管に関連する病気は、自覚症状が出にくく進行することもあります。腹部エコー検査などで早期に発見できる場合もあるため、健康診断で異常を指摘された方や、みぞおちの痛み・右腹部の不快感がある方は、お早めにご相談ください。
膵臓(すいぞう)は、胃の裏側にある長さ約15cmの細長い臓器です。体の奥に位置しており、自覚症状が出にくいため、膵臓の病気は早期発見が難しいことが特徴です。
膵臓と主膵管・胆管・十二指腸の位置関係
膵臓の中には膵管(すいかん)という管が通っており、膵臓で作られた膵液(すいえき)が流れています。膵管には、中心を通る主膵管と、そこに合流する分枝膵管があります。膵液は最終的に、胆管と合流して十二指腸乳頭から十二指腸へ排出され、食べ物の消化を助けています。
膵臓について基本から知りたい方へ
膵臓の場所や働き、「沈黙の臓器」と呼ばれる理由について、患者さん向けにわかりやすく解説しています。
「沈黙の臓器」膵臓とは?はじめての膵臓入門
膵臓から分泌される膵液には、たんぱく質・脂質・炭水化物などの栄養素を分解する消化酵素が含まれています。これにより、食べたものが小腸で吸収されやすくなります。
膵臓には、インスリンやグルカゴンといった血糖値を調整するホルモンを分泌する働きもあります。特にインスリンは糖尿病と深く関係しており、血糖値を下げる重要な役割を持っています。
膵臓の病気は、早期には症状が現れにくいことがあります。膵嚢胞・IPMN、膵管拡張、膵酵素高値、膵がんの家族歴、糖尿病の新規発症や悪化などがある方では、必要に応じてMRIや超音波内視鏡検査(EUS)で詳しく評価します。
膵臓が心配な方へ
当院では、MRI(MRCP)と超音波内視鏡検査(EUS)を組み合わせた膵がんドックを行っています。
膵がんの家族歴がある方、糖尿病の新規発症・悪化がある方、膵臓を一度しっかり調べておきたい方におすすめです。すでに膵嚢胞・IPMN・膵管拡張などを指摘されている方は、保険診療で検査できる場合もあります。
胆のう・胆管・膵臓の病気を調べる検査には、腹部エコー、CT、MRI、超音波内視鏡検査(EUS)、ERCPなどがあります。病気の種類や疑われる場所によって、適した検査が異なります。
| 検査 | 特徴 | 向いている評価 |
|---|---|---|
| 腹部エコー | 体への負担が少なく、最初に行われることが多い検査です。 | 胆石、胆のうポリープ、胆管拡張、膵臓のスクリーニング |
| CT | お腹全体を広く確認でき、炎症や腫瘍の広がりを評価しやすい検査です。 | 炎症、腫瘍、周囲臓器との関係 |
| MRI・MRCP | 胆管や膵管の状態を詳しく評価できます。 | 膵嚢胞、IPMN、胆管・膵管の拡張や狭窄 |
| EUS | 胃や十二指腸の中から、膵臓や胆管を近い距離で詳しく観察します。 | 小さな膵腫瘍、胆管結石、膵嚢胞・IPMNの詳しい評価 |
| ERCP | 診断だけでなく、胆管結石の除去やステント留置などの治療にも用いられます。 | 胆管結石、胆管狭窄、閉塞性黄疸などの治療 |
※どの検査が適しているかは、症状、血液検査、過去の画像所見、持病などを踏まえて判断します。

お腹にゼリーを塗り、超音波の機械(プローブ)をあてて、胆のう・胆管・膵臓などの様子を画像で確認する検査です。
胆のうや膵臓に異常が疑われるときには、まず最初に行われることが多い、体への負担が少ない検査です。

X線を使ってお腹の断面を撮影し、肝臓・胆のう・胆管・膵臓などの形や異常を詳しく調べる検査です。通常は、造影剤を使用します。病気の広がりや、周囲の臓器との関係なども立体的に把握できます。

磁力を使って体の中を画像化する検査です。中でも胆管・膵管の状態を詳しく見るMRCP(MRI胆管膵管撮影)という方法は、胆汁や膵液の流れを非侵襲的に観察でき、膵嚢胞、胆管や膵管の狭窄・拡張、胆管がん・膵がんなどの評価に役立ちます。

内視鏡の先端に超音波装置がついた機器を用いて、消化管の中から胆のう・胆管・膵臓などを近くで詳しく観察できる検査です。CTやMRIでは見えにくい小さな病変や腫瘍の評価にとても優れています。
(*)腹部MRIと同じ症例。MRIの膵管狭窄部に10mmの膵がんがありました。

内視鏡を使って十二指腸まで到達し、胆管や膵管に直接造影剤を注入してレントゲンで観察する検査です。診断と治療の両方ができる検査であり、胆管や膵管の詰まりの原因を調べたり、膵液の採取・細胞診、胆石の除去やステント留置(管を入れる処置)などが行えます。
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