
胃痛(心窩部痛)
胃痛とは、みぞおち(心窩部)のあたりに感じる痛みや不快感を指します。空腹時や食後に痛みを感じたり、キリキリ・ズキズキ・しくしくなど痛み方はさまざまです。嘔気・嘔吐や背部痛、発熱を伴うこともあります。一時的なものから、重大な病気のサインまで、原因は多岐にわたります。
胃痛の原因は胃や十二指腸の病気が原因のことが多いですが、膵臓や胆のう・胆管が原因のこともあり注意が必要です。症状が続く場合には、専門的な検査が必要です。
胃や十二指腸の粘膜を直接観察できる、もっとも有効な検査法です。炎症、潰瘍、ポリープ、がんなどの病変を見つけることができ、必要に応じて組織検査(生検)やピロリ菌検査も同時に行います。
体内の炎症の有無や貧血、肝機能、膵酵素、腫瘍マーカーなどを調べます。がんや膵臓・胆のうの病気の可能性も把握できます。
肝臓、胆のう、膵臓などの臓器を簡便に評価できる検査です。胆石や膵がんの有無などを確認できます。
腹部全体をより詳しく評価するために行います。膵がんや胆のう・胆管がんの進行度や膵臓・胆のうの炎症の広がりの把握にも役立ちます。
内視鏡に超音波を搭載した検査で、膵臓や胆管などの奥深い臓器を高精度に観察できます。小さな腫瘍や病変の早期発見に非常に有効です。
胃痛(心窩部痛)の治療は、原因に応じて薬物療法が中心となります。胃酸を抑える薬や、粘膜を保護する薬を使用し、ピロリ菌が原因の場合は除菌治療も行います。症状改善のためには、食事や生活習慣の見直し、ストレスケアも重要です。
胃がんや膵がん、胆石などが原因の場合には、内視鏡治療や手術、化学療法(抗がん剤)などの専門的な治療が必要なことがあります。
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