
下痢
下痢とは、水のように柔らかい便が何度も出る状態を指します。急性の下痢はウイルスや細菌などが原因となることが多く、慢性的な下痢は消化器疾患やストレス、薬の副作用などが関係している場合があります。脱水症状に注意が必要です。
体内の炎症や感染の有無、脱水の程度、栄養状態、貧血などを確認します。慢性的な下痢では、腸の病気(炎症性腸疾患など)や内分泌疾患(甲状腺機能亢進症など)の兆候も調べます。
便の性状や細菌・ウイルスの感染、寄生虫の有無、出血(便潜血)などを調べます。感染性腸炎や大腸がん、炎症性腸疾患のスクリーニングとして有用です。
下痢が長引く場合や血便がある場合に、大腸の粘膜を直接観察して、炎症、潰瘍、ポリープ、腫瘍の有無を確認します。必要に応じて組織を採取(生検)し、病理検査を行います。
下痢の治療は、原因に応じた薬の使用(整腸剤、止痢薬、抗菌薬など)が基本です。ウイルス性の下痢には安静と水分補給が中心になります。食事の見直しやストレス管理、原因疾患の治療も大切です。長く続く下痢は、早めに医療機関を受診しましょう。
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