2026年6月09日
超音波内視鏡(EUS)は、先端に超音波装置が付いた内視鏡を使い、胃や十二指腸の中から膵臓・胆道・胃の壁の奥などを詳しく調べる検査です。
通常の胃カメラでは主に胃や食道、十二指腸の表面を観察しますが、EUSでは消化管の壁の内部や、その周囲にある臓器まで確認できることが特徴です。
この記事では、超音波内視鏡の検査の流れ、苦しさ、費用、保険適用、わかる病気について、消化器内視鏡専門医がわかりやすく解説します。
この記事のポイント
- 超音波内視鏡(EUS)は、胃や十二指腸の中から膵臓・胆道(胆嚢・胆管)などを詳しく調べる検査です。
- 通常の胃カメラでは見えない、周囲の臓器や消化管の壁の中を観察できます。
- 膵嚢胞、IPMN、膵管拡張、膵臓がん、胆道病変、胃粘膜下病変(腫瘍)などの精密検査に用いられます。
- 鎮静下で行うため、検査中の苦痛を軽減しながら受けられます。
- 保険適用になるか、自費検査になるかは、症状や検査目的によって異なります。
超音波内視鏡(EUS)とは?
超音波内視鏡(EUS)とは、先端に超音波装置が付いた内視鏡を使って、胃や十二指腸の中から周囲の臓器を詳しく調べる検査です。
下の図のように、EUSでは胃や十二指腸の中から膵臓に近い位置で超音波を当てることができます。

通常の胃カメラでは、食道・胃・十二指腸の表面を観察します。一方、EUSでは、胃や十二指腸の壁の中や、その周囲にある膵臓・胆管・胆のうなどを確認することができます。
膵臓はお腹の深い場所にあるため、腹部エコーでは見えにくいことがあります。EUSでは、胃や十二指腸の中から膵臓のすぐ近くで観察できるため、膵臓の精密検査として有用です。
また、胃の粘膜下腫瘍のように、通常の胃カメラだけでは判断しにくい病変についても、壁の中にある腫瘍を観察できるEUSが行われます。
EUSは、通常の胃カメラや腹部エコーだけではわかりにくい部分を、より詳しく評価するための検査です。
超音波内視鏡と通常の胃カメラ・腹部エコーの違い
超音波内視鏡(EUS)は、通常の胃カメラや腹部エコーと似ている部分もありますが、調べられる範囲や目的が異なります。
通常の胃カメラは、食道・胃・十二指腸の粘膜の表面を直接観察する検査です。逆流性食道炎、慢性胃炎、胃潰瘍、胃がん、十二指腸潰瘍など、消化管の表面にできる病気を見つけるのに適しています。
一方、超音波内視鏡(EUS)は、胃や十二指腸の中から超音波を当てて、胃や十二指腸の周囲の臓器や、消化管の壁の内部を調べる検査です。胃・十二指腸の近くにある膵臓、胆管、胆のうや胃の表面だけでは判断しにくい粘膜下病変(腫瘍)の評価に用いられます。
腹部エコーは、お腹の表面から超音波を当てて、肝臓、胆のう、膵臓、腎臓などを調べる検査です。体への負担が少なく、健診や外来で広く行われています。
ただし、膵臓はお腹の深い場所にあり、胃や腸のガス、体格の影響を受けるため、腹部エコーでは見えにくいことがあります。

腹部エコーでは、胃や腸のガス、体格などの影響で膵臓が見えにくいことがあります。
そのような場合、EUSでは胃や十二指腸の中から膵臓の近くで観察できるため、より詳しい評価につながることがあります。
胃カメラは「消化管の表面を見る検査」、腹部エコーは「お腹の外から奥の臓器を見る検査」、EUSは「消化管の中から奥の臓器や消化管の壁の内部を見る検査」と考えるとわかりやすいです。
| 検査 | 主に見る場所 | 得意なこと |
|---|---|---|
| 胃カメラ | 食道・胃・十二指腸の表面 | 逆流性食道炎、慢性胃炎、胃潰瘍、胃がんなど、粘膜表面の病気の発見 |
| 腹部エコー | お腹の外から肝臓・胆のう・膵臓など | 体への負担が少なく、腹部臓器を広く確認できる |
| 超音波内視鏡 (EUS) |
胃や十二指腸の中から、壁の内部や周囲の臓器(膵臓・胆のう・胆管) | 膵臓や胆道の病気、胃粘膜下腫瘍などを詳しく評価できる |
このように、EUSは通常の胃カメラや腹部エコーで評価しにくい部分を、消化管の中から近い距離で詳しく調べる検査です。
健診や腹部エコーで「膵臓が見えにくい」と言われた方は、腹部エコーで膵臓が見えにくいと言われた方の詳しい解説もあわせてご覧ください。
超音波内視鏡でわかる病気
超音波内視鏡(EUS)は、胃や十二指腸の中から、膵臓・胆道・消化管の壁の内部などを詳しく観察する検査です。
特に、膵臓や胆道は体の奥にあり、通常の腹部エコーでは見えにくいことがあります。EUSでは、胃や十二指腸の中から近い距離で観察できるため、膵臓・胆道の精密検査としてよく用いられます。
また、通常の胃カメラでは判断しにくい胃粘膜下病変(腫瘍)の評価にも役立ちます。
EUSで評価することが多い病気・所見
- 膵嚢胞、IPMN
- 膵管拡張
- 膵腫瘍
- 慢性膵炎
- 胆管結石、胆管狭窄、胆管腫瘍
- 胆のう病変(胆のう結石、ポリープ、腫瘍など)
- 胃粘膜下病変(腫瘍)、胃の外からの圧排
- 周囲リンパ節の腫れ
膵臓の病気・所見
EUSが特に力を発揮するのは、膵臓の評価です。
膵臓はお腹の深い場所にあり、胃や腸のガス、体格の影響を受けるため、腹部エコーでは全体が見えにくいことがあります。
EUSでは、胃や十二指腸の中から膵臓の近くで超音波を当てることができるため、膵臓の内部や膵管の状態を詳しく観察できます。

EUSでは、膵嚢胞、IPMN、膵管拡張など、健診や画像検査で指摘される膵臓の所見を詳しく評価することが可能です。
EUSで評価することが多い膵臓の病気・所見には、膵嚢胞、IPMN、膵管拡張、膵腫瘍、慢性膵炎などがあります。
健診や人間ドック、腹部エコー、CT、MRIなどで「膵嚢胞がある」「IPMNの疑いがある」「膵管が拡張している」と言われた場合、EUSで詳しく確認することがあります。
胆道(胆のう・胆管)の病気
EUSは、胆管や胆のうなど、胆道の病気を調べる際にも用いられます。
胆管は、肝臓で作られた胆汁が流れる管です。胆管に石や腫瘍、狭窄などがあると、腹痛、発熱、黄疸、肝機能異常などの原因になることがあります。
EUSでは、胆管結石、胆管狭窄、胆管腫瘍、胆のう病変などを評価することがあります。
特に、小さな胆管結石や胆管の狭い部分などは、腹部エコーやCT・MRIだけでは判断が難しいことがあります。そのような場合に、EUSが詳しい評価に役立つことがあります。

EUSで確認した小さな胆管結石の一例です。腹部エコーやCTだけでは判断が難しい場合に、EUSで詳しく評価することがあります。
胃粘膜下病変(腫瘍)
EUSは、胃粘膜下病変(腫瘍)の評価にも用いられます。
胃粘膜下病変とは、胃の表面の粘膜そのものではなく、胃の壁の中や壁の下にふくらみとして見える病変の総称です。以前から「胃粘膜下腫瘍」と呼ばれることもあります。
通常の胃カメラでは、表面の形は確認できますが、そのふくらみが胃の壁のどの層から発生しているのか、内部がどのような状態なのかまでは判断しにくいことがあります。
EUSでは、胃の壁を層構造として観察できるため、病変の大きさ、発生している層、内部の状態などを評価できます。
胃粘膜下病変には、GIST、平滑筋腫、脂肪腫、迷入膵などが含まれます。また、胃の外側にある臓器や血管によって胃が押され、粘膜下病変のように見えることもあります。
なぜ膵臓・胆道の検査に超音波内視鏡が有用なのか
膵臓や胆道は、お腹の深い場所にあります。
そのため、通常の腹部エコーでは、胃や腸のガス、体格、皮下脂肪などの影響を受け、膵臓全体や胆管の一部が見えにくいことがあります。
また、通常の胃カメラでは、食道・胃・十二指腸の内部表面は観察できますが、その奥にある膵臓や胆管を見ることはできません。
EUSでは、胃や十二指腸の中から膵臓・胆管の近くで超音波を当てることができます。
体の外から超音波を当てる腹部エコーと比べて、観察したい臓器に近い位置から評価できるため、膵臓や胆道の詳しい検査に役立ちます。
特に、膵嚢胞、IPMN、膵管拡張、小さな膵腫瘍、胆管結石、胆管狭窄などでは、EUSによる詳しい観察が検討されることがあります。
膵臓を近い距離から観察できる
膵臓は、胃の後ろ側にある細長い臓器です。
通常の腹部エコーは体の表面から超音波を当てて観察しますが、体脂肪や胃・腸のガスの影響を受けるため、膵臓が十分に見えないことがあります。
一方、EUSでは、胃や十二指腸の中から膵臓のすぐ近くで超音波を当てることができます。そのため、体脂肪や腸管ガスの影響を受けにくく、膵臓をより詳しく観察できます。
また、EUSは膵臓を近い距離からリアルタイムに、高解像度で観察できる検査です。そのため、CTやMRIでは判断が難しい小さな病変や、わずかな膵管の変化を詳しく評価できることがあります。
膵嚢胞、IPMN、膵管拡張などを指摘された場合や、CT・MRIで気になる所見がある場合には、必要に応じてEUSで詳しく調べることがあります。
胆管や胆のうの小さな変化を評価しやすい
胆道とは、胆汁が流れる胆管や胆のうを含む領域のことです。
胆管は細い管であり、小さな胆管結石や狭窄は、腹部エコーやCT・MRIだけでは判断が難しいことがあります。
EUSでは、十二指腸の中から胆管に近い位置で観察できるため、胆管内の小さな結石や胆管の狭い部分を詳しく評価できることがあります。
血液検査で肝機能異常を指摘された方、胆管拡張を指摘された方、黄疸の原因を調べる必要がある方などで、EUSが検討されることがあります。
CT・MRI・腹部エコーと組み合わせて判断する
EUSは膵臓・胆道の詳しい評価に役立つ検査ですが、EUSだけですべてを判断するわけではありません。
実際の診療では、腹部エコー、CT、MRI、血液検査、腫瘍マーカーなどの結果を組み合わせて総合的に判断します。
たとえば、膵嚢胞やIPMNでは、嚢胞の大きさ、膵管の太さ、内部の結節の有無などを確認します。
胆道の病気では、胆のうポリープの性状、胆管の太さ、結石の有無、胆管の狭窄、などを合わせて評価します。
EUSは、他の画像検査でわかりにくい部分を補い、より詳しく確認するための検査と考えるとわかりやすいです。
膵臓・胆道の検査でEUSが有用な理由
- 胃や十二指腸の中から、膵臓や胆道の近くで観察できる
- 腹部エコーでは見えにくい部位も評価できることがある
- CTやMRIで判断が難しい小さな病変や膵管の変化を詳しく確認できることがある
- 膵嚢胞、IPMN、膵管拡張、胆管結石、胆道病変などの精密検査に役立つ
- 必要に応じて、EUS-FNA/FNBなどの詳しい検査につながる場合がある
では、実際に超音波内視鏡検査を受ける場合、どのような流れで検査が進むのでしょうか。
次の章からは、検査前の診察・準備から、検査当日、鎮静、検査後の過ごし方まで、患者さんがイメージしやすいように順番に説明します。
超音波内視鏡検査の流れ
検査前には、これまでの検査結果や症状を確認し、EUSが必要かどうか、どの部位を詳しく調べるかを判断します。
超音波内視鏡検査は、通常の胃カメラと同じように、口から内視鏡を挿入して行います。
当院では、患者さんの負担をできるだけ少なくするため、鎮静下でEUSを行っています。
検査当日は、胃カメラと同様に胃の中を空にした状態で来院していただきます。検査前に問診を行い、体調に大きな問題がなければ検査室へご案内します。
鎮静薬を使用したうえで、内視鏡を口から挿入し、胃や十二指腸の中から膵臓、胆管、胆のうなどを観察します。
検査時間は内容によって異なりますが、当院でのEUS観察時間はおおむね10分程度です。
検査後は、鎮静が十分に覚めるまでリカバリー室でお休みいただきます。その後、検査画像を一緒に見ながら、医師より結果をご説明します。
EUS検査の大まかな流れ
- 診察・検査説明
症状やこれまでの検査結果を確認し、EUSで詳しく調べる部位を判断します。 - 検査前の準備
検査当日は胃の中を空にした状態で来院していただきます。 - 鎮静
当院では、患者さんの負担を減らすため、原則として鎮静下でEUSを行います。 - EUS検査
口から内視鏡を挿入し、胃や十二指腸の中から膵臓・胆道などを観察します。 - 検査後の休憩・結果説明
リカバリー室でお休みいただいた後、検査画像を見ながら結果をご説明します。
このコラムでは、超音波内視鏡検査の全体像をわかりやすく説明しています。
当院でEUSをご希望の方、または具体的な受診方法・WEB問診・予約の流れを確認したい方は、以下のEUS受診案内ページもあわせてご確認ください。
超音波内視鏡検査はどのくらい時間がかかる?鎮静は使う?
超音波内視鏡検査にかかる時間は、観察する部位や検査の目的によって異なります。
当院でのEUS観察時間は、おおむね10分程度です。EUS下穿刺吸引法(EUS-FNA/FNB)を行う場合は、20〜30分程度かかることがあります。
ただし、来院後の問診、検査前の準備、検査後の安静、結果説明まで含めると、院内での滞在時間はもう少し長くなります。
EUSで使用する内視鏡は、先端に超音波装置が付いているため、通常の胃カメラよりもやや太いです。
当院のEUS検査では、患者さんの苦痛や不安をできるだけ軽減するため、すべての方に鎮静薬・鎮痛薬を使用して検査を行っています。
鎮静薬を使用するため、当日は車・バイク・自転車の運転はできません。
検査後の予定には余裕を持っていただき、公共交通機関やご家族のお迎えなどでご帰宅いただく必要があります。
検査時間と鎮静のポイント
- EUSの観察時間は、おおむね10分程度です
- 問診・準備・リカバリー・結果説明を含めると、院内滞在時間はもう少し長くなります
- 当院では、患者さんの負担を減らすため、原則として鎮静下でEUSを行っています
- 検査後はリカバリー室で休んでいただきます
- 鎮静薬を使用するため、車・バイク・自転車の運転はできません
超音波内視鏡は苦しい?痛みはある?
超音波内視鏡検査は、通常の胃カメラと同じように、口から内視鏡を挿入して行います。
EUSで使用する内視鏡は、先端に超音波装置が付いているため、通常の胃カメラよりもやや太い内視鏡です。
そのため、鎮静を使用しない場合には、のどの違和感、吐き気、圧迫感などを感じることがあります。
このため当院では、EUS検査ではすべての方に鎮静薬・鎮痛薬を使用し、できるだけ苦痛を軽減できるようにしています。
鎮静下で検査を行うことで、検査中のつらさや不安を軽減しやすくなります。
多くの方は、うとうとした状態、または眠っているような状態で検査を受けられます。
検査後に軽いのどの違和感が残ることもありますが、多くの場合は一時的です。
EUS検査の苦しさには個人差がありますが、当院では鎮静薬・鎮痛薬を使用し、できるだけ負担を少なく検査を受けていただけるよう配慮しています。
検査の苦しさとあわせて、多くの方が気になるのが費用や保険適用についてです。
次の章では、超音波内視鏡検査の費用の目安と、保険診療・自費診療の違いについて説明します。
超音波内視鏡検査の費用・保険適用について
超音波内視鏡検査は、症状や画像検査の異常などがあり、医師が必要と判断した場合には保険診療で受けることができます。
たとえば、膵嚢胞、IPMN、膵管拡張、胆管結石、胆のう病変、胃粘膜下病変(腫瘍)などを詳しく調べる目的で行う場合は、保険適用となることがあります。
一方で、全く症状や異常所見がない方が、膵がんの早期発見などを目的として任意で受ける場合は、自費診療となることがあります。
費用は、保険診療でEUSを行う場合でも、観察のみか、EUS下穿刺吸引法(EUS-FNA/FNB)を行うかによって異なります。
EUS-FNA/FNBとは、超音波内視鏡で病変を確認しながら、細い針で細胞や組織を採取する検査です。画像だけでは診断が難しい膵臓の腫瘍、リンパ節、胃粘膜下病変(腫瘍)などで行われることがあります。
採取した細胞や組織は、細胞診・病理検査で詳しく調べます。そのため、EUS-FNA/FNBを行う場合は、観察のみのEUSより費用が高くなります。
また、実際の窓口負担額は、保険の負担割合、診察料、薬剤料、病理検査の有無などによって変わります。
そのため、費用については「観察のみのEUSか」「EUS-FNA/FNBを行う可能性があるか」「保険診療か自費診療か」を確認することが大切です。
当院では、膵がんドックのように、MRI・EUS・血液検査を組み合わせて行う自費診療の検査も行っています。
EUS検査の費用・保険適用のポイント
- 医師が必要と判断した場合は、保険診療でEUSを受けられることがあります
- 膵嚢胞、IPMN、膵管拡張、胆道病変、胃粘膜下病変(腫瘍)などの精密検査では保険適用となることがあります
- 症状や異常所見がない場合の任意検査は、自費診療となることがあります
- 観察のみのEUSと、EUS-FNA/FNBを行う場合では費用が異なります
- 実際の窓口負担額は、保険の負担割合や検査内容によって変わります
超音波内視鏡検査のリスク・注意点
超音波内視鏡検査は、一般的に安全性の高い検査ですが、内視鏡を使用する検査である以上、リスクがまったくないわけではありません。
検査後に、のどの違和感、お腹の張り、軽い吐き気などを感じることがあります。多くの場合は一時的ですが、症状が強い場合や長く続く場合は医療機関へご相談ください。
また、鎮静薬・鎮痛薬を使用するため、検査後はしばらく眠気やふらつきが残ることがあります。
そのため、検査当日は車・バイク・自転車の運転はできません。検査後の予定には余裕を持ち、公共交通機関やご家族のお迎えなどでご帰宅いただく必要があります。
まれではありますが、内視鏡検査に伴う出血、穿孔、誤嚥、薬剤によるアレルギーや呼吸状態の変化などが起こる可能性があります。
EUS下穿刺吸引法(EUS-FNA/FNB)を行う場合は、細い針で細胞や組織を採取するため、観察のみのEUSに比べて、出血、膵炎、感染などのリスクに注意が必要です。
当院では、検査前に既往歴、内服薬、アレルギー、抗血栓薬の使用状況などを確認し、必要性と安全性を考慮したうえで検査を行っています。
不安な点がある場合は、検査前に遠慮なく医師・スタッフへお伝えください。
当院の超音波内視鏡検査(EUS)の特徴
みゆき消化器内視鏡クリニックでは、膵臓・胆道・胃粘膜下病変(腫瘍)などの精密検査として、超音波内視鏡(EUS)を行っています。
院長は、東京大学病院消化器内科、米国カリフォルニア大学アーバインメディカルセンターにおいて、多数のEUS検査に携わってきました。
当院でもEUS検査を専門的に行っており、これまでに累計2,000件(2026年2月時点)のEUS検査を行っています。
また、2025年には年間430件のEUS検査を実施しました。
当院では、膵嚢胞、IPMN、膵管拡張、胆管結石、胆道病変、胃粘膜下病変(腫瘍)などに対して、必要に応じてEUSによる詳しい評価を行っています。
EUS検査では、すべての方に鎮静薬・鎮痛薬を使用し、できるだけ苦痛や不安を軽減できるよう配慮しています。
また、画像だけでは診断が難しい病変に対しては、必要性を慎重に判断したうえで、EUS下穿刺吸引法(EUS-FNA/FNB)にも対応しています。
膵臓がんの早期発見を目的とした自費診療として、MRI・EUS・血液検査を組み合わせた膵がんドックも行っています。
EUSが必要かどうかは、症状、血液検査、腹部エコー、CT、MRIなどの結果を総合して判断します。健診や画像検査で膵臓・胆道の異常を指摘された方は、まずは検査結果をご持参のうえでご相談ください。
当院のEUS検査の特徴
- 膵臓・胆道・胃粘膜下病変(腫瘍)などの精密検査としてEUSを実施
- 院長は東京大学病院消化器内科、米国カリフォルニア大学アーバインメディカルセンターで多数のEUS検査に携わってきました
- 当院でのEUS検査は累計2,000件(2026年2月時点)
- 2025年は年間430件のEUS検査を実施
- すべての方に鎮静薬・鎮痛薬を使用し、苦痛や不安に配慮
- 必要に応じてEUS-FNA/FNBにも対応
- MRI・EUS・血液検査を組み合わせた膵がんドックにも対応
超音波内視鏡(EUS)に関するよくある質問
Q. 超音波内視鏡(EUS)とはどのような検査ですか?
超音波内視鏡(EUS)は、先端に超音波装置が付いた内視鏡を口から挿入し、胃や十二指腸の中から膵臓、胆管、胆のう、胃の壁の奥などを詳しく調べる検査です。 通常の胃カメラでは観察できない、膵臓など周囲の臓器や消化管の壁の内部を評価できることが特徴です。
Q. 超音波内視鏡と胃カメラは何が違いますか?
胃カメラは、食道・胃・十二指腸の表面を観察する検査です。 一方、超音波内視鏡は、内視鏡の先端に付いた超音波で、胃や十二指腸の周囲にある膵臓や胆道などを観察します。また胃の壁の内部も評価できます。 そのため、膵嚢胞、IPMN、膵管拡張、胆道病変、胃粘膜下病変(腫瘍)などの詳しい評価に用いられることがあります。
Q. 超音波内視鏡検査で胃も見ることはできますか?
超音波内視鏡(EUS)は、胃や十二指腸の中から膵臓、胆管、胆のうなどを詳しく調べる検査です。 ただし、通常の胃カメラのように胃の粘膜表面を詳しく観察することを主目的とした検査ではありません。
当院では、胃の粘膜も確認する必要がある場合には、まず通常の胃カメラで食道・胃・十二指腸の表面を観察し、その後に引き続いてEUSを行うことがあります。
Q. 超音波内視鏡検査は苦しいですか?痛みはありますか?
EUSで使用する内視鏡は、先端に超音波装置が付いているため、通常の胃カメラよりもやや太い内視鏡です。 鎮静を使用しない場合には、のどの違和感、吐き気、圧迫感などを感じることがあります。 当院では、EUS検査ではすべての方に鎮静薬・鎮痛薬を使用し、できるだけ苦痛を軽減できるようにしています。
Q. 超音波内視鏡検査の時間はどのくらいですか?
当院でのEUS観察時間は、おおむね10分程度です。 EUS下穿刺吸引法(EUS-FNA/FNB)を行う場合は、20〜30分程度かかることがあります。 ただし、来院後の問診、検査前の準備、検査後の安静、結果説明まで含めると、院内での滞在時間はもう少し長くなります。
Q. 超音波内視鏡検査は保険で受けられますか?
症状や画像検査の異常などがあり、医師が必要と判断した場合には、保険診療で受けられることがあります。 たとえば、膵嚢胞、IPMN、膵管拡張、胆管結石、胆道病変、胃粘膜下病変(腫瘍)などを詳しく調べる目的で行う場合は、保険適用となることがあります。 一方で、症状や異常所見がない方が任意で受ける場合は、自費診療となることがあります。
Q. 超音波内視鏡検査の費用はいくらですか?
費用は、保険診療か自費診療か、観察のみのEUSか、EUS-FNA/FNBを行うかによって異なります。 また、実際の窓口負担額は、保険の負担割合、診察料、薬剤料、病理検査の有無などによって変わります。 詳しい費用については、検査内容を確認したうえでご案内します。
Q. EUS-FNA/FNBとは何ですか?
EUS-FNA/FNBとは、超音波内視鏡で病変を確認しながら、細い針で細胞や組織を採取する検査です。 画像だけでは診断が難しい膵臓の腫瘍、リンパ節、胃粘膜下病変(腫瘍)などで行われることがあります。 採取した細胞や組織は、細胞診・病理検査で詳しく調べます。
Q. 検査後に車を運転して帰れますか?
鎮静薬を使用するため、当日は車・バイク・自転車の運転はできません。 検査後は眠気やふらつきが残ることがあるため、公共交通機関やご家族のお迎えなどでご帰宅いただく必要があります。 検査後の予定には余裕を持ってご来院ください。
Q. 腹部エコーで膵臓が見えにくいと言われた場合、EUSは有用ですか?
腹部エコーでは、胃や腸のガス、体格などの影響で膵臓が見えにくいことがあります。 EUSは胃や十二指腸の中から膵臓の近くで観察できるため、腹部エコーで評価が難しい場合に、膵臓を詳しく確認する検査として検討されることがあります。
まとめ|超音波内視鏡(EUS)は膵臓・胆道・胃粘膜下病変を詳しく調べる検査です
超音波内視鏡(EUS)は、先端に超音波装置が付いた内視鏡を使い、胃や十二指腸の中から膵臓、胆管、胆のう、胃の壁の中などを詳しく調べる検査です。
通常の胃カメラでは主に消化管粘膜の表面を観察しますが、EUSでは消化管周囲にある臓器を詳しく評価できることが特徴です。
特に、膵嚢胞、IPMN、膵管拡張、胆のうポリープ・腫瘍、胆管結石・腫瘍、胃粘膜下病変(腫瘍)などで、より詳しい評価が必要な場合に有用な検査のひとつです。
当院では、EUS検査ではすべての方に鎮静薬・鎮痛薬を使用し、できるだけ苦痛や不安を軽減できるよう配慮しています。
また、必要に応じてEUS-FNA/FNBにも対応しており、画像だけでは判断が難しい病変について、細胞診・病理検査を行うことがあります。
健診や人間ドック、腹部エコー、CT、MRIなどで膵臓や胆道の異常を指摘された方は、検査結果をご持参のうえでご相談ください。
超音波内視鏡(EUS)による
詳しい評価をご希望の方へ
超音波内視鏡(EUS)は、胃や十二指腸の中から膵臓、胆管、胆のう、胃粘膜下病変(腫瘍)などを詳しく調べる検査です。 通常の胃カメラや腹部エコーだけでは判断が難しい場合に、追加の精密検査として検討されることがあります。
膵嚢胞、IPMN、膵管拡張、胆管拡張、胆管結石、胃粘膜下病変(腫瘍)などを指摘されている方は、まず保険診療での評価をご検討ください。 検査結果や症状の有無を確認したうえで、EUSが必要かどうかを判断します。
明らかな異常や症状はないものの、膵臓を一度詳しく調べたい方には、MRI、EUS、血液検査を組み合わせた膵がんドックも選択肢となります。
当院では2025年に430件の超音波内視鏡(EUS)検査を行っています。
※ 膵臓・胆道の異常を指摘され、EUSによる詳しい評価をご希望の方は、WEB問診をご利用ください
① WEB問診を開き、患者情報を入力
② 診療科の選択で「超音波内視鏡(EUS)検査 事前問診【初診の方】」をお選びください
③ 指摘された内容(膵嚢胞・IPMN、膵管拡張、胆管拡張、胆管結石、CA19-9高値、アミラーゼ高値、胃粘膜下病変など)、これまでの検査結果、症状の有無などをご入力ください
④ 問診にご回答後、折り返しの電話連絡を希望する方には、翌営業日以降にスタッフまたは院長よりご連絡いたします