2026年8月03日
多摩総合医療センター 消化器内科・ゲノム診療科の井上 大先生、山形 亘先生が、当院の見学にお越しくださいました。
井上先生は、多摩総合医療センターにおける超音波内視鏡検査(EUS)の導入に尽力された先生です。山形先生は、EUSを応用して胆道や膵臓の病気を治療する「interventional EUS(治療的EUS)」に精力的に取り組んでおられます。
また、お二人は内視鏡診療に加えて、ゲノム診療や遺伝学的検査にも力を入れていらっしゃいます。
近年、遺伝子に関する医学は大きく進歩しています。
私が専門とする膵がんの一部には、遺伝的な要因が関係しています。特定の遺伝子に生まれつき変化を持つ方では、一般の方と比べて膵がんを発症するリスクが高くなることがあります。
このような膵がんのリスクが高い方に対して、腹部MRIやEUSによる定期的な検査を行うことで、膵がんを早期に発見できる可能性があります。
また、すでに膵がんを発症された方の治療においても、がん組織などの遺伝子を調べ、その結果を参考にして抗がん剤や分子標的薬を選択する「がんゲノム医療」が行われるようになっています。
お話を伺うと、井上先生、山形先生ともに、東京大学消化器内科胆膵グループ出身の先生からEUSの指導を受けられたとのことでした。共通するつながりもあり、大変親近感を覚えました。
今回の見学では、EUS診療の運用方法や、膵がんの早期発見、遺伝医療との連携などについて、非常に有意義な意見交換をすることができました。
今後も、多摩総合医療センターの先生方と緊密な連携関係を築き、地域の皆さまにより良い医療を提供できるよう努めてまいります。