2026年5月21日
多摩市胃がん検診の胃内視鏡検査で、非常に小さな早期胃がんが見つかった一例をご紹介します。
胃がんは、初期の段階では症状がほとんどないことも多く、検診で初めて発見されることがあります。
今回の症例は、生涯で初めて受けた胃カメラで発見された、わずか3mmの微小胃がんでした。
症例
70代の女性です。
多摩市胃がん検診として、当院で初めて胃内視鏡検査を受けられました。
胃カメラでは、慢性胃炎を背景に、胃の出口に近い部分に約6mmの小さなくぼみを認めました。
くぼみの周囲はわずかに盛り上がっており、表面には白っぽい付着物を認めました。
検査中に出血を認め、胃がんが疑われました
白っぽい付着物を水で洗い流すと、その部分から自然に出血がみられました。
胃の粘膜から自然に出血する病変では、胃がんなどの悪性疾患が隠れている可能性があります。
そのため、病変の一部を採取する検査を行ったところ、胃がんと診断されました。
3mmの早期胃がんとして内視鏡治療が行われました
病変は早期胃がんであり、内視鏡による治療が可能と判断しました。
その後、大学病院で内視鏡的粘膜下層剥離術、いわゆるESDという治療を受けていただきました。
最終的な診断は、3mmの微小胃がんでした。
微小胃がんとは
微小胃がんとは、一般的に大きさが5mm以下の非常に小さな胃がんを指します。
小さい段階では症状がないことが多く、通常の生活の中で気づくことは困難です。
一方で、早い段階で発見できれば、今回のように内視鏡治療の対象となることがあります。
胃がん検診の大きな目的は、このような症状のない早期胃がんを見つけることにあります。
微小胃がんについては、以前の院長コラムでも詳しく解説しています。
関連記事:
微小胃がんとは?実際の内視鏡画像で解説
症状がなくても、胃がんが見つかることがあります
今回の症例のように、胃がんは症状がない段階でも見つかることがあります。
特に早期胃がんは、自覚症状がないことも少なくありません。
胃がん検診の目的は、症状が出る前の段階で胃がんを発見し、体への負担が少ない治療につなげることです。
多摩市胃がん検診の対象となる方は、市からの案内をご確認のうえ、胃内視鏡検査をご検討ください。
多摩市胃がん検診をご検討ください
令和8年度の多摩市胃がん検診【胃内視鏡検査】は、2026年6月1日より開始となります。
当院では、多摩市胃がん検診として胃内視鏡検査を実施しています。 対象となる方は、多摩市からの案内をご確認のうえ、ご予約ください。
なお、令和6年度より多摩市の胃がん検診では、胃部エックス線検査(バリウム検査)は実施されておらず、胃内視鏡検査での実施となっています。
対象年齢、申込方法、受診期間などの詳細は、以下の多摩市公式ホームページをご確認ください。
【当院での受診をご希望の方へ】
当院での受診をご希望の方は、電話または来院にて受付を行っております。
ご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
・お支払いは現金のみでお願いいたします。
・胃がん検診と保険診療(診察・大腸カメラなど)は、同じ日に行うことができません。