血液検査でピロリ菌陽性だったのですが、治療した方がいいですか?|みゆき消化器内視鏡クリニック|多摩市永山の消化器内科・内視鏡検査

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血液検査でピロリ菌陽性だったのですが、治療した方がいいですか?

血液検査でピロリ菌陽性だったのですが、治療した方がいいですか?|みゆき消化器内視鏡クリニック|多摩市永山の消化器内科・内視鏡検査

2025年10月22日

健診の血液検査で「ピロリ菌陽性」と言われ、 「治療が必要なのか」「放置して大丈夫なのか」と悩まれている方は少なくありません。

ピロリ菌は胃がんの最大の原因とされ、感染していると胃がんのリスクが大きく高まることが知られています。

本記事では、ピロリ菌陽性と言われた場合にまず何をすべきか、胃カメラ検査の必要性や適切な治療の流れについて、専門医がわかりやすく解説します。

はじめに

ヘリコバクター・ピロリ菌(ピロリ菌)は、胃の中にすみつく細菌で、慢性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍、そして胃がんの原因となります。

ピロリ菌を除菌治療することで、以下のような効果が得られます。

🔹慢性胃炎の進行を抑える
🔹胃・十二指腸潰瘍の再発を防ぐ
🔹胃がんの発生リスクを下げる

このように、ピロリ菌の除菌は胃がん予防の第一歩といえます。

除菌治療を行う前に、まずは本当にピロリ菌がいるかどうかを確認する必要があります。ピロリ菌の検査にはいくつかの方法がありますが、健診や人間ドックでは主に「血液中のピロリ菌抗体検査」が行われます。

当院にも健診結果を持って来院され、


「ピロリ菌で引っかかったのですが、どうすればいいですか?」
「ピロリ菌が陽性なので治療してください」


といったご相談をいただくことがよくあります。
このコラムでは、「血液検査でピロリ菌抗体が陽性だった場合に、どう対応すればよいのか」について、分かりやすく解説します。

血液検査でピロリ菌陽性=すぐに治療?

健診や人間ドックで「ピロリ菌抗体検査(血液検査)」を受け、「陽性」と言われた方も多いのではないでしょうか。


しかし、血液検査だけでは「現在も感染しているか」まではわかりません。


血液検査は、体内にあるピロリ菌に対する抗体を調べる検査です。過去に感染していた場合でも、抗体が残っていると「陽性」になることがあります。
そのため、


 ・現在もピロリ菌が胃の中にいるのか
 ・それとも以前に感染していて、すでに除菌されているのか


を区別するためには、追加の検査が必要になります。このプロセスを経ずに除菌治療することは推奨されておらず、日本ヘリコバクター学会からも注意喚起がされています。

ピロリ菌の確認検査の前に

血液検査でピロリ菌が「陽性」と出た場合、まずは本当に感染しているかどうかを確認する検査を行います。

ただし、その前にまず、胃内視鏡検査(胃カメラ)を行い、胃の状態(慢性胃炎の有無など)と胃がんがないかを詳細に調べる必要があります。

実は、保険診療のルールとして、

胃カメラで胃の状態を確認しないまま、ピロリ菌検査だけを行うことはできません。

もし、胃カメラを受けずにピロリ菌検査を希望される場合は、自費診療(保険適用外)となります。
この場合、検査だけでなく、その後の除菌治療も自費扱いになりますのでご注意ください。

胃カメラで慢性胃炎があることが確認された場合、保険診療の範囲でピロリ菌の確認検査を受けることができます。

ピロリ菌の「確認検査」

血液検査でピロリ菌陽性と言われたら
まずは「確認検査」を行います

血液検査でピロリ菌が陽性となった場合、次のステップは 「本当に感染しているか」を確かめる確認検査です。
確認検査にはいくつかの方法があり、それぞれに特徴があります。

1.尿素呼気試験(呼気検査)

袋に息を吹き込むだけで、ピロリ菌の有無を調べられる 簡単で痛みのない検査です。
ピロリ菌がいると、特定のガス(二酸化炭素)が増えるため、その変化を測定して診断します。
検査時間はおよそ30分程度で、除菌治療後の効果判定にも広く使われています。

2.便中抗原検査

便を使って、ピロリ菌の抗原(菌の成分)が含まれているかを調べる検査です。
精度が高く、痛みなく行えるのが特徴です。

3.胃内視鏡検査(胃カメラ)

胃カメラで胃の粘膜を直接観察しながら、一部を採取して検査します。
採取した組織を使って、次のような方法でピロリ菌の有無を調べます。

鏡検法

顕微鏡でピロリ菌を直接確認する方法です。

迅速ウレアーゼ法

特殊な液に組織を入れ、ピロリ菌が作る酵素の反応を利用して診断する方法です。

4.PCR法(胃液を用いた遺伝子検査)

近年では、採取した胃液を用いてPCR検査を行うことも可能になりました。
PCR法では、ピロリ菌の遺伝子を検出できるため、 従来よりも短時間(約50分)で高精度に結果がわかるのが特長です。

感染が確認されたら「除菌治療」を

確認検査でピロリ菌感染が認められた場合には、除菌治療を受けることが推奨されています。

治療は、胃酸を抑える薬と2種類の抗生剤を1週間内服するだけです。
ほとんどの方が1回の治療で除菌できます。また、最近では「ピロリ菌のPCR検査」によって、
耐性菌(薬が効きにくい菌)かどうかを判定し、薬を選ぶ“テーラーメイド治療“も可能になっています。

詳しくは関連コラムで説明しています

まとめ

まとめ

血液検査でピロリ菌陽性といわれた場合、すぐに除菌治療を始めるのではなく、まずは現在も感染しているかどうかを正確に確認することが大切です。
実際に感染が確認された場合は、除菌によって胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍の改善だけでなく、将来の胃がん予防にもつながります。
放置せず、早めに専門医へ相談しましょう。

当院では、以下のような検査・治療に対応しています。
  • ✔ 呼気検査・便中抗原検査による感染確認
  • ✔ 胃カメラによる精密診断
  • ✔ PCRを用いた耐性菌判定
  • ✔ 一人ひとりに合わせた除菌治療

健診でピロリ菌陽性と
指摘された方へ

血液検査でピロリ菌陽性と言われた場合でも、すぐに除菌治療を始めるのではなく、まずは現在も感染しているかを確認することが大切です。 当院では、胃カメラによる胃の状態の確認、呼気検査・便中抗原検査、PCR検査による耐性菌判定、除菌治療まで対応しています。

健診結果をお持ちの方は、結果用紙をご持参のうえご相談ください。

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