消化器内科・内視鏡科みゆきクリニック

胆のう・胆管・膵臓の病気

MULTIPLE DISEASES

胆のう・胆管・膵臓GALL BLADDER BILE DUCT PANCREAS

当院の特徴の一つとして、胆のう、胆管、膵臓の診療に力を入れていることです(東京大学消化器内科の胆膵グループの一員として、長年、診療をしてきました)。

胆のう、胆管、膵臓の病気の症状として、次のようなものがあります。

  • 右上腹部の違和感・痛み(発熱や黄疸を伴うことあり)
  • 心か部(みぞおち)の痛み(発熱や黄疸を伴うことあり)
  • 背部痛
  • 黄疸(体が黄色くなる、尿が濃くなる、便の色が薄くなる)
  • 食欲の低下、体重減少

また胆のう、胆管、膵臓の病気は、検診などの血液検査や画像検査(腹部超音波検査)で偶然、発見されることがあります。以下のことに当てはまる方は、お気軽にご相談ください。

  • 胆のうにポリープがある
  • 胆のうの壁が厚い
  • 胆のうに石がある
  • 胆管が太い
  • 胆管に石がある
  • 膵臓にのう胞がある
  • 膵臓に腫瘍がある
  • 膵管が太い
  • 膵臓に石がある
  • 血液検査で肝機能障害を指摘された
  • 血液検査で膵臓の酵素(アミラーゼやリパーゼなど)が高いと言われた

胆管と胆のうとはBILE DUCT AND GALL BLADDER

肝臓

胆管とは、肝臓で作られた胆汁が流れる管です。胆管は肝臓の中から始まり、十二指腸まで続いています。胆のうは、胆管の途中についている洋ナシ状の臓器です。

胆のう

胆管を流れている胆汁は、胆のうの中に一時的に蓄えられ、濃縮されます。食事をすると胆のうは収縮し、濃縮された胆汁を胆管内に戻します。この胆汁は、十二指腸にある胆管の出口(十二指腸乳頭)から排出され、食事中の脂肪やたんぱく質の消化に利用されます。

胆汁の色は黄褐色です。便の色が茶色いのは、この胆汁のためです。また肝臓では、1日に約600 mLから1 Lの胆汁が作られています。

主な疾患

  • 胆のう結石
  • 胆のうポリープ
  • 胆のう腺筋症
  • 急性・慢性胆のう炎
  • 胆のう癌
  • 胆管結石
  • 急性胆管炎
  • 胆管癌
  • 閉塞性黄疸 など

膵臓とはPANCREAS

膵臓

膵臓は、胃の後ろにある長さ15 cm程度の細長い臓器です。膵臓の中には、管(膵管)が通っており、膵臓で作られた膵液が流れています。膵管には主膵管と分枝膵管があり、無数の分枝膵管が主膵管に合流しています。膵管の出口は、胆管の出口と同じで、十二指腸にあります(十二指腸乳頭)。

膵臓の働きは、大きく2つあります。1つは食事の消化です。膵液の中には、タンパク質や炭水化物、脂肪を分解する酵素が含まれていて、食事の消化と吸収を助けています。もう1つは、様々なホルモンを作っていることです。代表的なホルモンがインスリンやガストリンで、血糖のコントロールをおこなっています。

主な疾患

  • 急性膵炎
  • 慢性膵炎
  • 自己免疫性膵炎
  • 膵嚢胞性疾患(膵管内乳頭粘液性腫瘍、粘液性嚢胞腫瘍など)
  • 膵癌
  • 膵内分泌腫瘍 など