消化器内科・内視鏡科
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超音波内視鏡
ENDOSCOPIC ULTRASONOGRAPHY
ENDOSCOPIC ULTRASONOGRAPHY
当院で経験した代表的疾患を紹介いたします。I. 超音波内視鏡(EUS)ENDOSCOPIC ULTRASONOGRAPHY
主膵管が著明に拡張しています
拡張した主膵管内に腫瘍が充満しています。主膵管型膵管内乳頭粘液性腫瘍は、悪性化する危険性が高いため、手術が必要です。
膵頭部に嚢胞を認めます。
嚢胞はいくつかの部屋に分かれています。嚢胞の内部にはポリープ状の隆起は認められません。
膵頭部に嚢胞を認めます(赤点線内)。
嚢胞の内部には、ポリープ状の隆起を認めます(赤矢印)。このような隆起を認める場合は、手術が必要になることがあります。
膵頭部に腫瘍を認めます(赤点線内)。
膵臓がんと確定診断されました。
糖尿病悪化のため、当院で腹部エコーを行ったところ、膵腫瘍が疑われました。EUS-FNAで膵がんと診断しました。新たに糖尿病と診断された方、糖尿病が急に悪化した方は、膵臓の検査が必要です。
膵頭部に腫瘤とその周辺に腫大したリンパ節を認めます。
粘液がんと診断されました。
膵腫瘍の精査目的で行った超音波内視鏡検査で肝臓内に6 mmの腫瘍を認めました。超音波内視鏡ガイド下せん刺診(EUS-FNA)で、悪性(膵臓がんの転移)と診断されました。
膵尾部付近に腫瘤を認めます。
超音波内視鏡では、膵尾部付近に4 cm大の腫瘤を認めます。超音波内視鏡ガイド下せん刺診で、食道がんのリンパ節転移と診断しました。
胃の粘膜の下に腫瘍を認めます。
EUS-FNAで消化管間質腫瘍(GIST)と診断され、手術となりました。
胆嚢内に4 mm大のポリープを認めます。
大きさが1 cm未満のポリープは、原則、経過観察で十分です。大きさが1 cmを超えるポリープは、がんの可能性があり、精密検査が必要です。
胆嚢の中に小さい結石を認めます。症状(右上腹部痛、発熱など)がない場合は、手術(胆嚢摘出術)をせずに経過観察となることが多いです。
胆嚢腺筋症とは、胆嚢の壁の中にある袋状の構造物(憩室、「ロキタンスキー・アショッフ洞」)が増えたため、壁が厚くなる病気です。無症状の場合、治療の必要はありません。胆嚢がんとの区別が難しい場合は、精密検査が必要です。
20代女性。腹痛があり、血液検査で肝臓のデータが悪かったため、超音波内視鏡検査を行ったところ、総胆管内に6 mmの結石を認めました。総胆管結石は、胆管炎や急性膵炎の原因となる危険性があり、無症状でも治療する必要があります。
20代女性。腹痛、嘔吐のため、胃カメラを行いました。十二指腸内腔が、一部、狭くなっています。
腹部大動脈と上腸間膜動脈の間が狭く(赤線の間)、そこに十二指腸がはさまれて内腔が狭くなると考えられています。
副脾(赤点線内)とは、脾臓付近にある、直径1~2 cmの円形の脾臓と同じ構造物です。先天的なもので、10~20%の人にあると言われています。病的意義はなく、治療の必要はありません。