消化器内科・内視鏡科
- 多摩市連光寺1-8-3
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院長コラム
COLUMN
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多摩市では、平成29年より胃カメラによる胃がん検診が行われています。
当院では、胃がん検診の最初から参加しており、令和4年度までに計298件の胃カメラを行わせていただきました。
そのうち、胃癌を3例、胃癌の前癌病変と考えられている胃腺腫を1例、食道癌を1例 、発見しました。
当院での胃癌発見率は、1.0%(3/298例)でした。
内視鏡検診による胃癌発見率は、0.25〜0.91%と報告されており(古川ら.日本消化器病学会雑誌 117;469-76, 2020)、当院の発見率は、やや高めです。ただし、検診の対象年齢などにより、胃癌の発見率も変わってきますので、単純比較はできません。
<70代 男性>
ピロリ菌陰性の方です。胃の上部に腫瘍を認めたため、生検を行いました。結果は癌でしたので、大学病院で内視鏡的に切除していただきました(根治でした)。
<70代 女性>
ピロリ菌陽性の方です。胃に2か所腫瘍を認めました。生検ではGroup 3(腺腫)でした。総合病院で内視鏡的に切除していただきました。最終診断は、いずれも腺腫でした。
<70代 男性>
胃には大きな異常はありませんでした。しかし食道に小さな病変を認め、生検で癌の診断でした。大学病院で内視鏡的切除を行い、根治切除でした(大きさ4mm)。