今月の1例:胃底腺型胃がん 2025年4月15日 胃がん はじめに 「胃底腺型胃がん」・・・この病名をお聞きになったことはありますか? おそらく多くの方は初めて耳にする名前かもしれません。 実は医療の世界でも、胃を専門としない医師には馴染みの薄い疾患なのです。 こ… 続きを読む
米国消化器病学会から優秀査読者に2度目の認定をされました 2025年4月9日 学術関係 昨年8月に続き、米国消化器病学会(ACG)の医学誌「ACG Case Reports Journal」より「Valued Reviewer(優秀査読者)」として再度認定されました。(https://miyuki-cl.c… 続きを読む
3月の超音波内視鏡検査数が過去最高でした 2025年4月2日 超音波内視鏡 3月の超音波内視鏡検査の件数が43件と、当院の過去最高を記録しました。 この増加は、膵臓疾患の早期発見・診断に対する私たちの取り組みの成果と言えるでしょう。 検査目的のトップは膵嚢胞性疾患 検… 続きを読む
論文紹介:膵管内乳頭粘液性腫瘍の経過観察法―理想的な経過観察期間と画像検査は? 2025年3月30日 膵のう胞 膵管内乳頭粘液性腫瘍(以下、IPMN)は、膵嚢胞性疾患の中で最も多い腫瘍です。 その多くは良性ですが、膵がんと関係があるとされています。 そのため、IPMNと診断された場合には、早期に膵がんを見つけるために定期的な経過観… 続きを読む
今月の1例:胃底腺ポリープとラズベリー様腺窩上皮型胃腫瘍 2025年3月22日 胃 はじめに 「胃にポリープがある」と言われたら、多くの方が不安を感じるのではないでしょうか。 胃のポリープにはいくつか種類がありますが、その多くは特に問題ないポリープです。 しかし中には注意が必要なタイプもあ… 続きを読む
論文紹介:米国における分枝型膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の長期経過が明らかに 2025年3月1日 膵のう胞 2025年1月のコラムで、東京大学消化器内科の濱田 毅先生らによる分枝型膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の論文を紹介させていただきました。 なんと濱田先生がコラムを読んでくださり、「アメリカからこんな論文が出ていますよ」… 続きを読む
今月の1例:自己免疫性胃炎 2025年2月19日 胃 症例 70代女性の方です。持病として高血圧症と甲状腺の病気(橋本病)があります。 ピロリ菌の除菌歴がありますが、特に胃の症状はありません。 当院で胃カメラをおこなったところ、胃体部(胃の真ん中あたり)に高度… 続きを読む
論文紹介:日本における分枝型膵管内乳頭粘液性腫瘍の悪性化の実際:多施設共同研究 2025年2月10日 膵のう胞 分枝型膵管内乳頭粘液性腫瘍(以下、分枝型IPMN)の多くは、良性の腫瘍です。 しかし、分枝型IPMNは膵がんの前がん病変と考えられており、一部のIPMNは悪性化する危険性があります。 分枝型IPMNの悪性化には、IPMN… 続きを読む
膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)と膵がんの関係とは?:IPMN由来膵がんとIPMN併存膵がんについて解説 2025年2月4日 膵のう胞 膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)は、膵嚢胞性疾患のなかでもっとも頻度が多いものです。 日本の施設からは、偶然に発見された膵嚢胞の65%がIPMN、という報告もあります。 IPMNの最も重要な問題点は、この腫瘍が膵がんの前… 続きを読む
膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の新しい国際診療ガイドライン(Kyoto Guidelines) ④:経過観察法 2025年1月28日 膵のう胞 膵管内乳頭粘液性腫瘍(以下、IPMN)は、膵ぞうにできる嚢胞状の腫瘍です。 IPMNの多くは良性ですが、悪性化することがあります。 IPMNの悪性化には、嚢胞自体ががん化する場合(IPMN由来膵がん)と、嚢胞とは離れた部… 続きを読む