消化器内科・内視鏡科
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院長コラム
COLUMN
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今月、当院での超音波内視鏡検査の総数が1000例に達しました。
超音波内視鏡検査は、胆膵疾患(胆嚢・胆管や膵臓の病気)の診断に非常に有用な画像検査です。
たとえば膵臓の小さな腫瘍を見つけるのに、腹部CTやMRI検査に比べて超音波内視鏡検査の方がすぐれているとされています。
しかし胃カメラや大腸カメラとちがって、超音波内視鏡検査ができる医師が圧倒的に少ないです。
また超音波内視鏡検査を受けられるのは、一部の専門施設(大学病院や総合病院)です。
さらに超音波内視鏡検査は、胆膵疾患の精密検査という位置付けですので、専門施設でも検査の対象になる方は限られています。
すなわち日本では、超音波内視鏡検査を受けようと思っても、胃カメラや大腸カメラのように受けられないのが現状です。
私(院長)が留学していたカルフォルニア大学アーバインメディカルセンターでは、超音波内視鏡検査をする基準がかなりゆるいので、働き始めた当初は驚きました。
日本では対象とならないような腹痛の患者さんに対しても、「胃カメラで問題ないから念のために」的な感じで超音波内視鏡検査を行なっていました。
それで何らかの病気が見つかることもありますし、逆に膵臓などに病気が見つからず患者さんは安心して帰宅することもありました。
そこで2016年に私がアメリカから帰国した際、胃カメラ感覚で気軽に超音波内視鏡検査が受けることができるよう、クリニックに超音波内視鏡検査を導入しました。
導入当初は、年間の検査数は100件程度でした。
しかし次第に皆さまに超音波内視鏡検査を知っていただけるようになったことと、定期的に検査を受ける方も増えてきたこともあり、最近では検査数が月に30件を超えるようになりました。
そして足掛け7年、ようやく1000件になりました(ちなみにアメリカでは、約2年間で1000件以上の超音波内視鏡検査をしました)。
これからも一例一例、丁寧・精確・安全に超音波内視鏡検査をさせていただきますので、検査ご希望の方は気軽にご相談いただければと思います。
アーバイン(Irvine)のノース・レイク(North Lake)。週末によく走ってました。